相手は気付かないと思ってやっていること
何が関係性を悪くしているのか。
私の箱物語
小さい話ししてもいいですか?
も、ほんと、小さな話しで恐縮です。
街を歩いていて、
このまま進むと前方から歩いてくる人とぶつかってしまう!
って時、ないですか?
そういう時、どうしてます?
このまま行くと危険っていうか、明らかに衝突は避けられないっていう時、
どうしてますか?
あたしはね、前進。
そのままね、もう、まっしぐら。
フリスキーからオファーくるんじゃない?ってくらい突き進むんです。
でもその時、考えるのね。
箱のファシリテーターですから。
相手を自分と同じ「人」として見るとか、思いやりの心を持ってとか。
でもやっぱ思う訳ですよ。
よけるのは相手じゃないか!って。
もうこうなったらね、完全な戦闘モード。
ここを守れなかったら日本お終いじゃない?ぐらいな気持ちで死守します。
するとね、敵もなかなかやるわけ。
家族の命かかってる?くらいの勢いで向かってくる。
でもお互い涼しい顔してんの。
で、すれ違いざまに
'あ~ら、ぶつかるなんて思いもしませんでしたわぁ。'的な装いで、
「痛っ・・」っとかいうわけです。
ちょっとよければいいのに。
特に急ぐ用がある訳でもないのに、たったそれだけのことができない。
頭ではわかっている。どうするべきか。
今度は絶対よけようと思う。
でも現実にその場面に出くわすと、
私と同じような?気持ちでよけようとしない相手を見て、
「なんで私がよけんのよ!」と腹が立って実行できない。
そして肩がぶつかる度に、誰かや何かに対する怒りが、
憤りが蓄積されていく。
やがてそれは「絶対よけるもんか!」という決意に変わる。
ある日の帰り道、狭い路肩を歩いていたら前方から高校生の女の子がやってきた。
そう、どちらかが、もしくは双方が譲らなければ確実にぶつかります。
その時わたしは「何で私が?!」と思いながらも、
大きく脇によって道を譲りました。
案の定その女の子は、よけることもなく会釈するわけでもなく、
当然のようにただ通り過ぎて行きました。
ン、まぁーッ!!最近の女子高生ときたら、なんて可愛げのない!!!
よけて損した!もう二度と譲るもんか!!と、怒り心頭。
でも次の瞬間なぜかふと、
さっきすれちがった女の子は、私だったんだと思ったのです。
何様かのつもりで街を歩き、
ぶつかろうがどうしようが、よけることもせず相手は傲慢だと腹を立て、
譲ってもらってもお礼も言わない、あれはまさに私の姿だった。
そして私は、周りの人々をこんなにも嫌な気持ちにさせていた。
最低。
気付いたら、もう最悪。
わたし、あんな人嫌だわ。
わかったからにはね、もう、よけますよ、これからは。
大きくね、右に左に。
「赤い絨毯のご用意ありますけど?」くらい丁重にね、お通しします。
最近よけずに向かって来る人見ると、笑いが込み上げてきます。
なんだか滑稽。
でもそれは、ちょっと前のわ・た・し。
あ、小さい話ですみませんでした。