変革に欠かせない「マインドセット」

結果はリーダーのマインドセットによって決まる

人間関係の問題を解決しようとする時、多くの人が最初に「どんなやり方で」それに取り組むかを考えます。
やり方=行動は大切です。結果は行動によって決ります。
しかし、物事を正しく捉えることができていなければ、現状や相手に対して「ふさわしい」行動は起こりません。
例えば、仕事が滞っている部下がいたとします。この状況をみて「困っている」と捉えるのか「さぼっている」と捉えるかで行動は変わってきます。物の見方はマインドセットの影響を強く受けます。

状況を「さぼっている」と捉えたとしたら手助けすることが難しくなります。

何でちゃんとやらないのか
いつもそうだ
誰かが手伝ってくれると思っている
甘えている 
など相手を責める気持ちが湧いてきます。

そして、「ダメな奴だ」とレッテルを張り一方的に気分を害して、適切なサポートは行われません。
また、「困っている」と捉えたとしても、「ま、いっか」とか自分のすべきことではないとか忙しさ等を理由にサポートすることを回避し、むしろ手助けしないことの方が正しいように思えてくることもあります。
真実がどうであったとしてもチームの目標を達成するためには、部下に対して何かしらの行動が必要なのですが、これらのような状態に陥ってしまえば、どんなに素晴らしいやり方を知っていてもテクニックを身に付けいたとしても、行動が起こる可能性は低くなります。

まず最初にすべきことは、マインドセットを変えること

大きな変化をもたらし持続させ各自の主体的な行動を求めるのであれば、やり方を考える前にその行動を左右するマインドセットに働きかける必要があります。
(※マインドセットとは・・アービンジャーが定義するマインドセットとは、相手との繋がりや責任をどのように認識し感じるかという「心の持ち方」のこと)
物事や状況を個人的な感情や都合に左右されずまっすぐに捉え、組織の成果に集中して働けるような在り方について学び、行動するマインドセットを身に着けることが最も重要なのです。